7回目の東北被災地旅 その1 洋野町

 今年も行ってきました。 東日本大震災の被災地。


 今回はそれに加えて10月中旬に日本列島を襲った台風19号の被害も目立ち、もう今や日本全国どこも被災地だという事を実感させられてしまう旅でした。 実は私は今回のこの旅で7年間足を運んできた東北被災地の旅を終了しようと思っています。 理由は色々ですが、まず真っ先に語るのは7年目というこの年月。 7という数字は聖書的に言えば完全数。 私もクリスチャンですし、そういう事はかなり意識してしまいます。


 また終末論、ヨハネの黙示録では常に7という数字で神の御業が行われていきます。 七つの封印。七つの喇叭、七つの鉢と言った具合で。 実は昨年2018年の旅で本当に終末を意識してしまいました。 表向き良くなっているように見える東北被災地も実はどんどん悪くなっている現状。 例えば巨大防潮堤に代表されるように町並みは綺麗に整えても実際は住民の意見無視。政府と大型企業間の利権の渦ばかりがグルグル回っている状況を見て、もうこの世界は長くない。 覚悟を決めなければ。 そんな事を考えてしまいました。 やはりそれを意識すると7年目という数字もイヤでも意識させられてしまいます。


 とまぁ、そんな事長々と語っているとそれだけページが費やされてしまいますので、ここで一旦東北のお話を始めます。 と言う訳で今回のレポートは聖書的なフレーズも意識して入れていこうと思っていますのでヨロシクお願いします。





  到着。 岩手県最初のマチ洋野町です。 左手薄黄色の建物は美容室です。  昨年行こうと思ってましたがその日は定休日・・・個人的な今は楽しき思い出・・・。

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 毎年思いますが岩手県は細い道が多いですね。 北海道の道が特別に広いと言う事もありますが・・・ 



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 洋野町裏通り。 畳屋さんとかそういうお店も多しです。 

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 洋野町の中心部、種市駅前です。 道路構造も北海道の駅とは大分違いますね。 
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 種市駅の広場にいるマスコットキャラクターダイちゃん。 右手のウニがポイント

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 洋野町駅前裏通り

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 多分このマチのみにあると思われる衣料品店。 こう言うのを見ると何だか旅情緒を感じますね。 

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 さて、裏通りの雰囲気はとても好きなのですが、そろそろ海岸に行ってみましょうか。 海岸に東北被災地のあの日の悲劇、今の問題等が沢山集積されているのです。

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 種市漁港だった気がします。 やってきました。 海洋センター。 海洋センターと言えば個人的にプールのイメージがありますが、ここは何なのでしょうか???
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 ついに登場。 巨大防潮堤。 黒ずみ具合から見て、これは恐らく震災前に建てられたものでしょうね。 
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 震災の写真。 今は各地に沢山建てられていますね
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 改めて思う、あの日の悲惨さ。 私は直接知らずとも、もし自分が同じ立場になったら・・・と考えたら・・・・・

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 防潮堤にある津波高さ表示。 東北被災地では各地普通にあります。
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 ここでは防潮堤がどれだけ役に立ったのでしょうか???  確かに防潮堤のお陰で被害が食い止められた自治体もありますが、実際は殆ど役に立たなかったのが現状です。 その事について次からしっかり語ってみたいと思います。


シカとの闘い その2 オス

 閲覧注意!! この記事は狩猟に理解のない方、過激な動物愛護の方は読まないで下さい



 前回は鉄砲を使わないメスジカの止め刺し方法を私自身の体験談を物語風にアレンジしたお話しも含めて、語らせて頂きましたが、今回はオスとの闘いのお話。 前の記事でも語ったかも知れませんが私は鉄砲を使わない(使えない)罠ハンター。 主に外来種のアライグマを捕まえていますが時々時間があればシカも捕まえています。 棍棒とナイフでの止め刺しは殺している感触を鉄砲よりも遙かにダイレクトに感じてしまうので正直辛いものがありますが、しかし肉を食べる、動物から農作物、自然を守る行為というのは時には辛い思いをしなくてはならないものなんですよね。 鉄砲を頑なに手にしないのはその事を忘れない為というのもあります。 まぁ私がビビりで鉄砲が怖いというのも否定はしませんが・・・。 



 分かる人は分かると思いますが、オスジカは鋭く巨大な角を持っていて棍棒で闘うことは非常に困難を極めます。 何せ急所である頭部が強力な武器に覆われているため中々有効な攻撃を与えることが出来ない。 この事についてもまた物語風に語ってみます。

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シカとの闘い オス編



 2019年 10月中旬、快晴。 この日はピリッと冷たい空気が流れていたものの心地よい秋晴れだった。 稲刈りあとの一仕事を終えていつもの罠をかけている場所に軽トラを走らせる私。 


 前回メスジカを捕まえた時から丁度2年。 あれ以来一度もシカを捕まえていない。 色々足跡を追跡しながら試行錯誤をするものの中々罠にかからない。 喜び楽しみに罠を見に行くものの行ってみるといつもと変わらない光景。 時々罠は踏み抜かれているものの誰も捕まっていない。  そんな日々を送っていた。 いつの日か情熱も失せ罠を見に行くのもウンザリしていた今日この頃だった。



 この日罠を見に行ったのは午前十時位。 見回りの時間も日に日に遅くなっている。 「どうせ捕まっていないだろ!!」よくありがちなそんな決めつけで見に行ったのだが・・・・・何か様子が違う!!  現場に黒褐色の巨大な個体が後ろ足をワイヤーに絡まれた状態で暴れ回っている!!  立派な角。 オスだ!!!!  久々に興奮した私は急いで家に戻り武器の棍棒とナイフを手にした。



 再び現場に戻り、囚われの身の男と対峙。彼はこちらを睨み付けながら威風堂々と立ち尽くす。 近くで見るとスゴい大きさだ!!  メスの比ではない。 まるでサラブレッドだ!!!   本当に勝てるのか??  恐怖にも似た興奮で手足がガタガタ震える。 しかしこのまま睨み合っていても始まらない。 ひとまず先制攻撃の一撃を頭部に振り下ろした。




 ガキーン!!!  鋭い音が響くと同時に手から上半身にかけて強烈な痺れが走る。 角で防がれてしまった。 ガコーン!!!  パコーン!!! 更に続いて二撃目、三撃目と立て続けに攻撃を加えるものの何度も角で弾かれてしまう。 それどころか逆に向こうから突き上げるように角で反撃を仕掛けることもあり、ついには棍棒を落としてしまった。 その際逆に跳ね返った棍棒により私自身が打撃を受けてしまった・・・。  背後に回ろうにも素早くこちらに向き直ってしまうのでそれも出来ない。 この巨体で何と素早い動きをするか。 さて、どうしたものか・・・じっくり考えてみたのだが、その思考していた場所が不覚にもシカの射程距離。  漆黒の巨大な塊がこちらに向かってくる!!  脳天に響く衝撃と共に私の目の前の風景が突縁青々とした空に変わっていた。



 闘い敗れて天に召された・・・と言う事は無くて、仰向け状態から急いで起き上がり大分離れて作戦を練る。 棍棒が盾になったお陰で幸い怪我一つ無いようだ。 その代わり棍棒は大きな亀裂が入ってしまった。 この太くて強力なツルハシの柄が。  改めて野生の力の凄まじさを思い知らされる。 鹿の角は丈夫なだけでなくてリーチも長い。 あまり深入りして一撃を加えようとすると腹部に強力な直撃を喰らってしまう。 そうなると本当に天に召されてしまう。 聖書的な話をすると私は普段から突然その日が来ても天の御国にいけるように覚悟はしていたつもりだった。  しかし、いざそうなるかも知れない状況になると結構恐怖心がよみがえってくる。  とりあえず攻撃!!  攻撃!! 何度も頭部に攻撃!!   ガコーン!!  カキーン!!  静かな山間の田園地帯にまるで時代劇のバトルシーンのような音がこだましていた。 




 気温低い秋にも関わらず私はすっかり汗だく泥まみれになってしまった。  シカも息切れを始めていたが、正直体力は向こうが遙かに上。 初戦人間は野生動物に体力では敵わない。 このまま持久戦になるとこちらが不利。 もう何発打っただろうか?? 既に7撃目から先は覚えていない・・・にも関わらず盾の役割も兼ねた角という強力な武器を前に有効な打撃を与える事が出来ずにいた。 その時思い出したのが以前よく見たボクシングの動画。  ボクシングでは相手の顎を狙って攻撃をする事はボクシングファンの間では良く知られたこと。 私は特にファンでは無いが、色々あって何度も動画を見ていた時期があった。 もしシカにも同じようにダメージを与えることが出来たのならば??? そう思って今度は横スイングでシカの頬を目がけて打った。




 シカの攻撃体制が解かれたわずかな隙を突いての横薙ぎ攻撃。 ビチッ!! 鼻先5cm程下をかするように一撃が入った  軽い音と共に鼻と口から流れ出る鮮血。立ってはいるものの途端に彼の足取りもおぼつかないものになってきた。 目の焦点も泳いでいる。 明らかに今までとは違う!!  確実に効いている。 そこにまた今まで通りに棍棒を頭部に振り下ろす。 受け止められはしたものの今までのような鋭い受けは感じられない。 顎への攻撃は鹿にも有効みたいだ。



 泥と汗と血でギトギトになった私とオスジカ。 もう体力も限界だ。 そろそろ決着をつけなければ。 向こうはフラフラ状態。 それでも倒れない。 既に棍棒の攻撃を無数に食らっているはずなのに。 メスジカなら一壁で斃せる私の棍棒の攻撃なのにまだ倒れない。 しかし顎への一撃を与えたあたりから今までの受け止めるコントロールが狂い始めているらしく、段々こちらも手応えを感じるようになってきた。 オスジカの動きも鈍くなってきた。 闘いはじめから既に30分超。 今度はとりあえずめった打ちに頭部の同じ箇所に何度も棍棒を叩きつける!! ガキーン、ゴキーン、ゴスッ!!! 鈍い音と共についに黒き男は膝を地に付けた!!  意識が飛んだのかもう私の方に向き直らない。 すかさず横に回って首筋にナイフを突き入れる。 噴水のように噴き出す鮮血と共についに巨大な男は地に伏した。 




 しかしその後オスジカは血だまりの中起き上がり低く地を這うような断末魔の咆哮をあげはじめた。  何を思っていたのだろうか??  しかし既に体中から血は殆ど抜けた状態。  そうなるともう意識も朦朧で苦しくもないはず。 そう信じたい。  やはり私も苦しめるのは好きではないから。  秋の爽やかな青空の中最期の雄叫びを息絶え絶えにあげながら・・・・・やがて彼は動かなくなった・・・。



 ~終わり~



 オスとの闘いを困難にする理由。 それは上のお話からも分かるよう何と言っても角!!!!  鉄砲ならあまり関係ありませんが、肉弾戦となると、とんでもない脅威になります。 リーチも長く巨大なオスでは1.5m位の射程距離があるため迂闊に近づくのも危険です。



 更には性質も荒々しくパワーだけでなくスピードも巨体に関わらずメスよりもかなり上なので罠に捕らわれている状態と言えども全く油断できません。 顎への一撃は有効ですが、それをやる自信が無いのならばオスとの棍棒でのバトルはやめた方がいいかも知れません。




 鉄砲を使わない猟。 そのメリットは自然や野生動物の特性を頭ではなくて体や感覚で感じる事が出来ること。 しかし同時に自らを危険に晒してしまうというデメリットもあります。 罠&棍棒&ナイフでのバトルは鉄砲と違って初期投資が安価ですが、鉄砲以上に動物たちからの反撃を喰らう危険が高い。 その為大動物相手にこの猟を行う人は少ないです。 しかし動物というものを深く知るにはかなり良い経験になるでしょう。 この猟は。 





 鹿は今日本各地で農作物等の食害が問題視されています。 しかしそうなったのも人間が自分たちの都合に合わせ好き勝手したことも大きく関係しているでしょう。 特にオオカミの絶滅は今のシカの被害に半端ない影響を与えています。 



 私は基本的に動物が好きです。 動物好きがハンターをする。 この行為は矛盾しているようにも見えますが矛盾していないと思っています。  動物との闘いを通して動物を知ることは動物愛護、共存に必要不可欠なことですからね。

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 前回の記事に続き少々ショッキングなお話をしましたが、最後まで読んで下さってありがとうございました。

シカとの闘い その1 メス

 閲覧注意!!今回の記事は狩猟に理解のない方。 過激な動物愛護の方は読まないで下さい。



 私はハンターですが、鉄砲を使わない(使えない)狩猟を行う数少ないタイプのハンターでもあります。 そうなると罠で捕まえた動物はどうするのか??  そんな疑問を持つ方は多いと思いますが、その疑問に対する答えは「自分でトドメを刺す」です。 



 私は基本農家ですから罠が主体の有害駆除メインの狩猟をしていますが、その場合箱罠で捕まえたアライグマは電気槍、シカは棍棒とナイフで斃します。 今回はシカについて語ります。その止め刺し方法というか私の闘い体験談を語り口調で語ってみようと思います。 生き物を殺める話でもあるのでナイーブなネタなのですが、多分ここまで読んで下さっている方は狩猟に理解のある方だと思うので、とりあえずこの時点では弁解ナシで話を進めます。 

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 シカとの闘い メス編



 2017年、10月の雨の朝。 私はまだシカの罠猟を始めたばかりだった。 何となく見様見真似で設置してみた括りワナ。 3日前から設置始め昨日は罠は作動していたものの上手い具合に引っかからず逃げられてしまい何か悔しい思いをしていた。 凍てつく秋の雨が降るこの日も設置場所の見回り。 毎日の見回りは罠ハンターの常識だが、意外と時間も食うし、しんどい・・・。  更には捕まっていないとなると無駄に時間を費やすだけなのでとても面倒くさい。 この日も何事もなく見回りの時間が費やされていくのだろうなと思いながら半ばウンザリしながら現場に行くと何か様子が違う。 罠が作動しているが、締め付けるバネもない。 ワイヤーの先もないし様子が設置しているときと全く違う。 よくよく見ると頑丈なトラフに結びつけているワイヤーは小川の方向に落ちていた。  その方向に向かって私は歩いてみた。




 何とそこにはシカが捕まっていた!!  何故かウンザリしているときに成功するのが罠猟。 若いメスのシカだった。 シカは夜行性。 一晩中暴れて疲れ切っていたのかワイヤーを足に絡ませた状態で川の中でグッタリしていた。 私は棍棒を手に取った。 ちなみに棍棒はツルハシの柄を使用している。 ツルハシ部分はない。 柄だけだけど、これが適度に重くて威力あるし小回りもきくので重宝している。



 腰にはナイフ。 棍棒を手にシカに近づくと今までグッタリしていたシカがすぐに立ち上がった。 そして私と対峙した。  きっと闘いの炎を心に燃え上がらせていたのだろう。 何とか生き抜こうと闘う決意。 光消えかけていた彼女の目に再び光が戻った。 そんな彼女の頭部に私は棍棒で一撃を加えた。



 ゴッ!!!   鈍い音が静かな山間部に響き渡る。 と同時にメスシカの目の焦点が定まらなくなり足腰もガクガクと痙攣してゆっくり沈み込み始めた。 誰の目から見ても意識がぶっ飛んだ状態になっていることは確かだった。 そんな彼女の真横に回り込み私は素早くナイフを急所の頸動脈に突き入れる。 途端に再び目の光が消えそして・・・二度と光が戻ることはなかった。 そのまま顔から川の中に崩れ落ち清流のせせらぎが紅く染まった血の川と変わっていった・・・。  


 ~終わり~



 以上が私のシカ狩猟(メス)体験談です。 シカは大動物ですがここで書いたようにツルハシの柄のみを使った棍棒一発で大抵沈めることができます。 動物は大きくても小さくても頭部が急所である事には変わりないですから。

 このようなことを書いた理由。 昨今のシカ被害の増加と共にシカの罠をかける事を検討している人が多いですが、一体捕まえた後どうするのか??  それを思うと途方に暮れてしまいシカ罠猟に二の足を踏んでしまう人が多いので、もしもの時に自分でトドメを刺すことが出来るようにこのようなことを語ってみました。  知り合いのハンターの方に頼むのが一番確実ですが、そのような知り合いがいるとも限らないし、一番基本の対応は市町村の行政機関に連絡することですが、やはり公務員の型にはまったお役所対応では自由奔放な野生動物に対応するのは限界がありますし、何とか自分でやっつけるアドバイスをできたらなといつも思っていたのです。



 ただ、こう言うのは技術的には可能でも感情的に無理な人も多いですから、出来ないと思う人は無理はなさらないで下さい。 私は一切強制はしませんから。 




 このようにメスジカは棍棒であっさりと斃すことが可能。 普通に頭部に振り下ろせばいいだけですから。 シカはメスの方が沢山生息している分メスの捕まる確率が高いので、狩猟に理解があって罠猟をしている人は一度チャレンジしてみると良いでしょう。 シカとの闘い。

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 しかし・・・・オスが捕まったら???   そうなると事情はまた変わってきます。  単刀直入に言うとその止め刺し難易度はメスの比ではありません。 オスとの闘いについてはまた次回お話しします。